社長メッセージ

 当社は醸造を開始した天保9年以来、味及び品質本位で、お客様に喜ばれる製品開発をモットーに古来から伝わる技術と新しい技術を取り入れながら本日まで創意工夫しながら 製品を製造しています。


 暖かい気候と綺麗な水に恵まれた知多半島では昔から醸造業が栄え、当社はこの地区で最初に醤油製造業を手がけました。


 昨今では消費者ニーズの多様化、高度化、健康食、安全性の確保や環境問題への対応が求められています。


 当社は、長く伝えられた醸造技術を元に、お客様に満足して頂けるようにオリジナル商品の開発、または他社に供給するためのOEM商品の開発などを果敢に行っております。


 今後一層お客様に愛される会社にするため社員一同日々努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。                  

キッコウトミ株式会社 
代表取締役 小栗 卓三

キッコウトミ(亀甲冨)創業の歴史

 キッコウトミ株式会社の起源は、江戸時代後期の1838年(天保9年)にさかのぼります。

 創業者・初代 小栗冨次郎は、1805年に愛知県知多郡半田村(現在の半田市)にて、小栗喜七の長男として生を受けました。

 幼少期より中野半六のもとで奉公し、18歳で父の跡を継いで船頭となり、31歳で中野家の番頭に抜擢されます。そして1838年、番頭として商才を発揮する中で、味噌の醸造を開始。これが、当社の「創業」となる事業の始まりです。

 その後1844年には独立し、酒造業にも挑戦しますが、上方の酒との競争により次第に業績は不振に。そこで冨次郎は、酒造で培った技術を生かし、より小資本で安定した生産が可能な味噌・たまりの製造に再び注力するようになります。

 やがて、武豊港が開港場に指定され、満洲から大豆が直接輸入されるようになったこと、また息子である二代目・冨次郎が半田に塩の精製工場を設立したことが、事業の飛躍的な成長を後押ししました。

 さらに1892年(明治25年)には、二代目冨次郎が千葉県野田から醤油職人を招き入れ、愛知県で初となる濃口醤油の製造を開始。これが、後のキッコウトミ株式会社の礎となります。

 社名「キッコウトミ(亀甲冨)」は、縁起物である「亀の甲羅」に、創業者・冨次郎の名にある「冨」の字を重ねたものです。

 私たちは今もなお、伝統の味と技を守り、地域とともに歩み続けています。